文化的・社会的貢献活動に関する事項
当会は経営理念に基づき、地域に密着した事業を通じて、農業と自然を基本とした、みどり豊かな信州づくりを目指しております。
地域社会との信頼関係を築き、地域社会の一員としての責任を果たすため、本来の事業活動に加え、文化的・社会的な活動にも積極的に取り組んでまいります。
JAバンク食農教育応援事業
JAバンクアグリ・エコサポート基金とJAバンクでは、食農教育を中心とする教育実践活動を通じ、子どもの農業に対する理解の深耕を図り、農業ファンづくりや地域の発展に貢献することを目的として、「JAバンク食農教育応援事業」に取り組みました。
この取り組みの一環として、「食農教育」「環境保全」「金融経済」をテーマとする小学生向けオリジナル教材本「農業とわたしたちのくらし」を制作し、県内の全小学校と特別支援学校に寄贈しております。
脱炭素経営に向けたソリューションの提供
企業は近年、多様なステークホルダーとの関係性のなかで、脱炭素経営に対する期待や要請の高まりに直面しています。こうした社会的要請を踏まえ、当会では環境・社会課題の解決に資する取り組みとして、令和6年11月よりGHG(温室効果ガス)排出量の計測などを手がけるコンサルティング企業と提携し、企業の脱炭素経営を支援するソリューションの提供を開始いたしました。
また、令和7年2月には、「企業価値向上に繋がる脱炭素経営セミナー」を開催いたしました。本セミナーでは、脱炭素に関心を寄せる企業を対象に、専門家を招いてカーボンニュートラル実現に向けた取り組みをご紹介。
多くの皆さまにご参加いただき、今後の経営に資する有益な情報を得られたとの声が寄せられ、好評を博しました。
当会は今後も、地域の企業と連携しながら、持続可能な社会の実現に向けて積極的に取り組んでまいりま
詐欺被害撲滅への取り組み
地域の皆さまが安心・安全に暮らせる社会の実現を目指し、長野県JAバンクでは、広報活動を通じた詐欺被害の未然防止に取り組んでおります。
このたび、長野放送および長野県警が共同で企画・実施した「詐欺被害撲滅キャンペーン」に協賛し、詐欺被害撲滅に向けたオリジナルCMを放送するとともに、県施設や市町村役場へのポスターおよびチラシの掲出等を行いました。
今後も地域金融機関として、被害防止に向けた啓発活動を継続してまいります。
相続・遺言セミナーの開催
JA組合員・利用者の皆さまが築かれた大切な財産を、安心して次世代に承継していくため、長野県JAバンクでは「相続・遺言セミナー」を県内JAにて開催しております。
セミナーでは、相続や遺言に関する基礎知識に加え、円滑な相続に向けて今から準備できることをお伝えしております。
また、ご希望の方には個別相談会を実施し、相続に関する一般的な疑問やお悩みにお応えする等、JA組合員・利用者の皆さまの相続対策をサポートしております。
JAにおける地域活性化・地域貢献への取り組みを支援
長野県JAバンクでは、行政や地域関係者との連携を強化し、地域固有の課題やニーズに向き合い創意工夫をもって取り組む施策である「ふるさと共創事業」を展開し、農林中央金庫とともに地域活性化や地域貢献への取り組みを多面的に支援しております。
令和6年度は、JA信州諏訪・JAあづみ・JA中野市の地域貢献活動支援に取り組みました。
JA信州諏訪
JA信州諏訪では、諏訪支所に太陽光発電設備および電気自動車を導入しました。
また、同JAは諏訪市との既存の災害協定に、諏訪支所を新たに追加し、災害時の防災拠点としての役割をより広げることが可能となりました。災害発生時には、諏訪支所を避難場所として提供するほか、電気自動車を蓄電池として活用し、夜間電力の確保や給電活動を通じて、地域の防災拠点としての機能を果たします。
JAあづみ
JAあづみでは、本所・豊科支所に太陽光発電設備および蓄電設備を導入し、災害や停電時における非常
用電源供給体制を整備しました。
さらに、同JAは令和7年3月に安曇野市と災害時の連携協定を締結。災害発生時には、安曇野市と連携して地域住民等への電力供給や避難場所の提供、災害用備蓄品の保管等を行う計画です。今後も安曇野市と連携しながら、地域住民のサポートに努めていく方針です。
JA中野市
JA中野市では、キノコ生産者の共同利用施設である種菌センターに太陽光発電設備および電気自動車を導入しました。
同JAは令和6年11月に中野市と連携協定を締結し、太陽光により発電した電力を電気自動車に蓄電し活用することで、災害時の給電活動に貢献します。また、種菌製造やキノコ栽培には大量の電力を必要とするため、太陽光発電設備の導入によってCO₂ 排出や電気料金の削減が期待できるほか、キノコ生産者への持続可能な事業モデルの提示等、農業分野への新たな貢献も期待されています。