INTERVIEW 05
発想豊かに
JAの歩みに伴走する
JAバンク統括部 「資産相談センター」
センター長
柳澤 貴志
TAKASHI YANAGISAWA
1998年 新卒入会 / 経済学部卒


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地域貢献への想いをかたちにできる仕事
今まで経験してきた主な業務内容を教えてください。
・1998-1999 窓口業務(貯金・為替)
・1999-2003 企業融資
・2003-2008 証券運用(国内外国債運用)
・2009-2018 JA推進業務
(JAの事業計画・推進方策、評価制度、貯金商品、広報・PR等の企画・推進)
・2019-2021 JA推進業務
(相談センターの設立、JAにおける資産形成・運用、年金、相続対策等の提案・相談業務の確立に向けた企画および支援)
※取材2021年9月時点現在の所属部署「JAバンク統括部」と「資産相談センター」について教えてください。
「JAバンク統括部」は、県下JAの金融事業運営にかかる計画の樹立・各種施策の企画・推進を行う部署です。最前線で農家組合員や地域の皆様と接している県下JAが、よりよい取り組みを実践できるよう先導する役割を担っています。
「資産相談センター」は、金融機関に求められている〝顧客本位の業務運営〟を実現できるよう、県下JAにおける農家組合員や地域の皆様への「資産形成・運用」「年金」「相続発生前対策」に関わる相談、提案活動の実践・定着に向けた各種施策の企画・推進を行っています。具体的にはどのような業務をしていますか。
大きく分けて「①人材育成」「②推進企画・PR」「③専門家による相談対応態勢の構築」の3つの業務をしています。
「①人材育成」は、どのような業務ですか。
たとえば、投資信託を中心とした資産形成・運用の提案や、相続税対策等の悩みに応えられるJA職員を育成するため、研修講師や同行指導などを行っています。
「②推進企画・PR」についても教えてください。
たとえば、年金相談会や顧客向けセミナー等の企画・開催、キャンペーンの企画、各種メディアを活用したPR展開などを行っています。
キャンペーンの企画も行うのですね。
そうなんです、CMやパンフレットなどの企画も行います。県下JAと長野県信連の総称である〈長野県JAバンク〉として、県下統一でのキャンペーンやPRを行っています。長野県信連はその取りまとめ役として、JA職員など現場に近い方の声も含めた様々な意見を募りながら、アイデアを形にしていきます。
最初はただの思いつきのようなアイデアでも、20から30代の若手職員を中心に意見を交えながら「チーム」で仕上げていきます。
地域貢献や農業応援、JAのイメージ改革など、各自が抱いている様々な〝想い〟を形にできることは、長野県信連の魅力のひとつといえるかもしれませんね。「③専門家による相談対応態勢の構築」についても教えてください。
「資産形成・運用」「年金」「相続発生前対策」についての相談対応を行うためには、専門知識が必要です。そこで、県下JA職員が農家組合員・地域の皆様の悩みに応えていくために必要となる、専門家との連携体系の構築や商品・サービス等の設計をしています。
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若手と企画した『年金ならJAバンク』が全国で話題に
これまでを振り返り、達成感を得られた仕事は、どのようなものがありますか。
JAのブランディングにかかるPR『年金ならJAバンク』のTVCMが、「Yahoo!ニュース」のトップニュースに取り上げられたことは、思い出深いですね。旧来のJAのイメージに縛られない発想で、課内の若手メンバーと企画した、ダンスと歌付きのCMです。
『年金ならJAバンク』は、どのような発想から生まれたのですか。
もともとJAでは年金相談に力を入れており、多くの年金相談会や年金友の会等のサービス・企画を行ってきました。
ただ具体的なサービスやメリットを訴求しようとしても限界があります。まずは「年金=JA」というイメージの定着(ブランディング)を図ろうと、とにかく「記憶に残る」ことを目的に、インパクトのあるCMを作ろうというところから始まりました。全国のテレビニュースにも取り上げられ、反響も大きかったですか。
長野県内の観光スポットや田園風景などを背景に歌って踊る動画の独自性に、「地方CMが熱い」と全国ニュースにも取り上げられ、多くのお問い合わせをいただき、一時期はホームページがパンクするほどに。
新しいイメージと意外性が話題を呼んだともいえますが、製作過程で様々な人の意見や協力をいただけたことが何より大きかったと思います。県内各地での撮影では、地元JAや地域の方など多くの方が協力してくださいました。長野県や婦人会なども協力的な姿勢を示してくれて、若手と考えた企画で多くの連携を生み出すことができ、大きな達成感を得られました。このほかにも企画された施策は、どのようなものがありますか?
たとえば、農産物直売所と連携したクーポン券付き定期貯金の企画があります。県内の農産物直売所と連携して、定期貯金を組むと直売所で使えるクーポン券がついてくるという企画です。農業応援、農産物の地産地消、地域での環流を企図しました。
アイデア次第で、商品が形になります。長野県の農業をはじめ、あらゆる産業に金融面で携われることは、長野県信連で働く魅力のひとつです。 -
人の人生に寄り添った相談を、これからも
「資産相談センター」の立ち上げにも携わった柳澤さん。今までの仕事が糧になっていると感じる場面はありますか。
さまざまな企画を通して、「想いを伝えること」と「チームで仕事をすること」の大切さを学びました。
現在携わっている相談業務は、相手の立場にたって、相手の気持ちに寄り添って考えることが何よりも大切です。新しいモノを創り上げるためには、今までのやり方や考え方を変えなければならない局面もあります。実際に取り組みを実践するJAに対し、熱い想いを持って語りかけ、同じ想いの仲間を増やしていく過程では、これまでの経験が糧になりました。これから挑戦していきたいことを教えてください。
少子高齢化やDXが進んでいっても、「相談に乗る、応える」という業務は、AIにはできない「人」が担い続けるべきものと思っています。
資産相談センターがその道標になれるように、更なる業務のブラッシュアップを重ねていきたいです。長野県信連は、どんな職場ですか?
金融機関でありながら農業や地域を基盤とした組織であり、「農業」「くらし」「地域」を支え、守っていくという大きな使命を持っています。そういう意味では取り組むべき課題の幅は広く、さまざまな可能性があると思っています。
想いや熱量があれば、年齢を問わず新しい企画ややり方を発信・提言できる組織です。若いうちから責任を持った仕事も担えます。
金融機関というと堅いイメージがあるかもしれませんが、やわらかくてあたたかい〝人にやさしい組織〟だと思っています。 -
採用希望者へのメッセージ
DXや社会環境の変化を受けて、金融機関に求められる役割は大きく変化しています。また我々は「農」を基盤とした地域経済の持続的発展という社会的使命も担っています。
こんな時代には、固定観念に捉われない新しい発想やチャレンジする勇気を持った若い人の力が必要です。テーマが幅広く難しさがある反面、さまざまな想いを実現できる組織でもあります。共に考え、共に悩み、共に喜び、一緒に新しい金融機関を創っていきましょう。 -
ある日のスケジュール
08:30 出勤
09:00 メールチェック、通知文の決裁
10:00 JAとの打合せ
12:00 昼食
13:00 研修講師
16:00 課内職員との情報共有、課題整理
17:30 退勤
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